一生懸命働いているつもりだけど、最近やる気が起きなくて。
精神的な負担が大きい介護の仕事では燃え尽き症候群を引き起こす可能性が高いです。特徴を知り、適切な対策を行うことが大切です。
介護職は、利用者様と深く関わる仕事であり、やりがいを感じやすい一方で、心身に大きな負担がかかることも少なくありません。
特に、介護職は、利用者様の生死に関わる仕事であるため、精神的な負担が大きいという特徴があります。ある日突然、やる気を失ってしまう前に変化を察知して、燃え尽き症候群を予防することが大切です。
今回は、燃え尽き症候群の特徴と引き起こしてしまう原因を知り、予防するための大切なポイントを解説します。
燃え尽き症候群の特徴と心身に現われるサインとは?
心身の負担が大きい介護職で燃え尽き症候群となってしまう方は少なくありません。燃え尽き症候群について知り、どのような影響があるのかを知ることが大切です。
燃え尽き症候群とは
燃え尽き症候群とは、仕事や人間関係に強いストレスを感じ続け、心身が消耗し、無気力になったり、意欲を失ったりする状態のことです。
介護職の場合は、利用者様の容態の変化や、人手不足による過度の負担、家族からの複雑な要求など、様々な要因が重なり合い、燃え尽き症候群を引き起こすことがあります。
燃え尽き症候群を放置すると、うつ病などの精神疾患に発展する可能性があります。また、仕事のパフォーマンス低下や人間関係の悪化など、様々な問題を引き起こす可能性もあります。
燃え尽き症候群のサインを見逃さない!
燃え尽き症候群は、初期の段階では自覚しにくいことが多いですが、以下の様なサインが現れることがあります。
心のサイン
- 無力感、絶望感を感じる
- 仕事に対して興味や喜びを感じない
- イライラしやすくなる
- 悲しみや孤独感を感じる
- 集中力が低下する
体のサイン
- 不眠、疲労感
- 食欲不振、過食
- 頭痛、めまい
- 免疫力の低下による風邪をひきやすい
- 消化不良
行動の変化
- 仕事を避けるようになる
- 人との接触を避けるようになる
- アルコールやたばこの量が増える
- 無理に笑顔を作ろうとする
燃え尽き症候群の原因と予防するためのポイント
燃え尽き症候群を引き起こすのには様々な原因が存在します。具体的な理由を探ることと、予防するための対策を講じることが大切です。
燃え尽き症候群の原因を探る
燃え尽き症候群の原因は、人それぞれですが、一般的には以下の様な要因が考えられます。
- 人手不足による長時間労働
- 複雑な利用者様のケア
- 突発的な対応
- 精神的な負担
- 同僚との人間関係の悪化
- 上司との意見の対立
- 利用者様とのコミュニケーションの難しさ
- 家族からの理解不足
- 自分自身の能力に対する不安
- 周囲からの期待に応えられないという焦り
- 仕事の成果を感じられない
燃え尽き症候群を予防するための5つの対策
燃え尽き症候群を予防するためには、日頃から心身の健康に気を配ることが大切です。
①ストレスマネジメント
- 深呼吸や瞑想などのリラックス方法を身につける
- 趣味や運動など、ストレス発散になることを積極的に行う
- 仕事とプライベートをしっかり分ける
②ワークライフバランス
- 定期的な休暇を取る
- 睡眠時間を十分に確保する
- 食事バランスを整える
③周囲への相談
- 同僚や上司に悩みを相談する
- 専門家(産業医など)に相談する
④自己肯定感の向上
- 自分の良いところを見つける
- 成果を認め、自分を褒める
⑤チームワークの強化
- 同僚とのコミュニケーションを密にする
- チームで目標を達成する
燃え尽き症候群は、早期に適切な対処を行うことで、回復することができます。
まとめ
介護の仕事は、やりがいのある素晴らしい仕事ですが、心身をすり減らしてしまう可能性もあります。燃え尽き症候群を予防するためには、日頃から自分の心身に気を配り、無理のない範囲で働くことが大切です。
もし、すでに燃え尽き症候群を感じている場合は、一人で抱え込まずに、周囲の人や専門家に相談しましょう。早期に適切な対処を行うことで、再び仕事を楽しむことができるようになるはずです。