介護職が辞める本当の理由!【転職理由ランキング】を元に原因を探る

ミンナ

介護業界は転職する人が多いイメージです。どのような理由で転職を考えているのでしょうか。

みんみか

介護職が転職を考える理由はいくつかあります。今回は、具体的な理由と転職活動を成功させるヒントをお伝えします。

近年、介護業界では人材不足が深刻化しており、多くの介護職が職場を離れるという問題が社会的に大きな関心を集めています。なぜ、これほど多くの介護職が転職を選ぶのでしょうか?

今回は、介護職が実際に転職を決意する理由をランキング形式で発表し、その背景にある問題点を深く掘り下げていきます。また、転職を考えている方に向けて、後悔しないための転職活動のヒントもご紹介します。

目次

介護職は転職する人が多い?そのわけとは

日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。それに伴い、介護を必要とする人が増え続け、介護職員の需要も高まっています。

しかし、介護職の給与は他の職業と比較して低く、長時間労働や夜勤など、肉体的に負担が大きい仕事であるにもかかわらず、福利厚生が充実していない職場も多く見られます。このような待遇の悪さが、人材の離職につながり、人材不足をさらに深刻化させています。

そんな中、介護現場の現状や問題点がメディアで取り上げられる機会が増え、介護業界の人材不足が社会全体の問題として認識されるようになってきました。

世の中の働き方改革が進み、労働者の権利意識が高まるにつれて、介護業界においても、より良い労働環境を求める人が増えています。

介護職の転職理由ランキング

介護職の転職理由として、多くの要因が考えられます。ここでは、介護労働安定センターの調査データなどを参考に、代表的な転職理由をランキング形式で発表します。

第1位:職場の人間関係の悪さ

性格の合わない同僚との間で、人間関係がうまくいかず、ストレスを感じているケースが多く見られます。また、上司からのパワハラや、コミュニケーション不足など、上司との関係に悩んでいる人も少なくありません。

介護現場はチームワークが不可欠な職場です。しかし、多忙な環境下で人間関係がこじれてしまうケースが少なくありません。

職員同士のグループが出来ていて、職場の雰囲気に馴染めない。悪口を言ってばかりで、その場に居るのもつらい。

第2位:給与が低い

他の職業と比較して、介護職の給与は低い傾向にあります。生活費や将来への不安を感じ、より高い収入を求めて転職を考える人が多くいます。

自分の仕事に対する貢献度に見合うだけの報酬が得られないと感じ、モチベーションが低下してしまうケースも少なくありません。

やりがいのある仕事だけど、夜勤や残業をしたりと一生懸命働いても給与が低くて。

第3位:労働時間が長い

介護職は夜勤や残業が多く、プライベートな時間が取れないという声も少なくありません。 人材不足により、一人あたりの負担が増え、長時間労働になりがちです。

長時間労働は、心身に大きな負担をかけ、健康を損なう可能性も高いため、身体のことを考えて転職に踏み切る方が多いです。

夜勤が多くて体調を整えるのが難しい。サービス残業もあるし、身も心もつらくなる。

第4位:仕事内容への不満

介護の仕事はやりがいがある一方で、肉体的にきつい仕事であるという側面もあります。重い物を持ち上げたり、介助で利用者を抱えたりするなど、身体への負担が大きい仕事内容に不満を感じる人がいます。

また、利用者の容態の変化や、家族からのクレームなど、精神的な負担も大きい場合があります。

思っていたより体力的に辛くて。腰痛など身体への負担が大きい。

第5位:キャリアアップの機会が少ない

介護の現場では、キャリアアップの道が限られていると感じている人が多くいます。 専門性を高めたい、管理職になりたいなど、キャリアアップを希望する職員に対して、十分な機会が提供されていないケースが多いです。

専門性の高い仕事でありながら、その能力に見合った評価が得られないという不満も根強いようです。

資格取得支援制度はないし、キャリアアップについても具体的な指標がない。

上記の結果から、介護業界には以下のような問題点があることがわかります。

  • 働き方改革の遅れ: 長時間労働や休日不足など、労働環境が改善されていない。
  • 人材の育成不足: 新人教育が不十分であったり、キャリアアップのための研修機会が少ない。
  • 賃金体系の見直しが必要: 介護職の仕事は社会的に重要な役割を担っているにも関わらず、給与が低い。
  • 職場環境の改善: 設備の老朽化や清潔感の不足など、働きやすい環境を整える必要がある。

転職を考える人へ:後悔しないための転職活動のヒント

介護職の転職は、人生の大きな転換期となる出来事です。後悔のない転職を行うために、以下のヒントを参考に、慎重かつ計画的に進めていきましょう。

1. 自分のキャリアプランを明確にする

  • なぜ転職したいのか? 今の職場への不満、将来のキャリアプランなどを具体的に書き出しましょう。
  • どんな仕事がしたいのか? 介護のどの分野に興味があるのか、どんな利用者と関わりたいのか、などを明確にしていきましょう。
  • どんな職場環境を求めているのか? 給与、労働時間、福利厚生、人間関係など、重視する条件をリストアップしましょう。

2. 複数の施設を比較検討する

  • 求人情報サイトを活用: 介護求人サイトには、多くの施設の求人情報が掲載されています。給与、勤務時間、福利厚生などを比較検討しましょう。
  • 施設のホームページを調べる: 施設の理念や利用者の様子、職員のインタビューなど、施設の雰囲気を把握しましょう。
  • 職場見学をする: 実際に職場を見学することで、施設の雰囲気や働く人たちの様子を直接感じることができます。

3. 面接でしっかりとアピールする

  • 自己分析: 自分の強みやスキル、経験などを整理し、面接でしっかりとアピールできるように準備しましょう。
  • なぜその施設で働きたいのか: その施設を選んだ理由を具体的に説明しましょう。
  • 質問の準備: 面接官から質問された際に、スムーズに答えられるように、事前に質問を想定しておきましょう。

4. 労働条件を確認する

  • 雇用契約書をしっかり読む: 給与、勤務時間、休日、福利厚生など、労働条件が明記されている雇用契約書を必ず確認しましょう。
  • 試用期間中の条件も確認: 試用期間中の給与や待遇が異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

5. 転職エージェントの利用も検討する

  • 専門家のサポート: 介護業界に精通した転職エージェントは、あなたの希望に合った求人を紹介してくれたり、面接対策をしてくれたりします。
  • キャリア相談: キャリアプランについて相談することも可能です。

まとめ:より良い介護の未来に向けて

介護業界の現状は決して楽観視できるものではありません。しかし、多くの介護職がより良い環境を求めて転職をしているという事実から、介護の仕事に対する意識は高まっていると言えるでしょう。

政府や企業、そして私たち一人ひとりが、介護の現場で働く人たちが安心して働けるような環境づくりに取り組む必要があります。

本記事が、介護業界に関わる全ての人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コミュ障でネガティブなおひとりさま。                    

そんな私も介護業界でかれこれ10年以上。憂鬱な日々を送りながら、生きづらい世の中で奮闘中。

人間関係によるストレスからの休職、短期間で転職を繰り返した経験を基に、幸せになる方法を発信中。

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