【介護職は奴隷じゃない!】ブラックな介護職場の特徴と辞める方法

この記事でわかること
  • ブラックな職場の特徴とは
  • ブラックかどうかを見極める方法
  • ブラックな職場からの離脱方法
ミンナ

毎日残業ばかりで。
私の職場はブラックなのかしら。

ミカタ

どうしたら良い職場と悪い職場を見分けられるのかな。

介護業界は人手不足が深刻化しており、近年、ブラックな労働環境が問題になっています。長時間労働や低賃金、パワハラなどが横行し、職員の心身が疲弊している介護施設も少なくありません。

この記事では、ブラックな介護職場の特徴や見分ける方法、現状から離脱する方法についても紹介します。

目次

ブラックな介護職場の落とし穴

介護職員として長く働き続けるためには、ブラック介護職場を避けることが重要です。まずは、ブラック介護職場の特徴をご紹介します。

ブラック介護職場 5つの特徴

  1. 長時間労働・過重労働が当たり前: 介護職員は、利用者の入浴や排泄介助、食事介助、服薬介助など、様々な業務を担っています。しかし、人手不足などの理由から、残業や休日出勤が常態化しているブラック介護職場が多くあります。中には、サービス残業を強いられたり、深夜勤務や早朝勤務を頻繁に行わされたりするケースもあります。このような長時間労働・過重労働は、職員の疲労蓄積や健康被害につながり、離職の原因にもなります。
  2. 低賃金で生活が苦しい: 介護職員の平均年収は約350万円と言われています。しかし、ブラック介護職場では、最低賃金に近い低賃金で働かされているケースが多くあります。残業代や休日出勤手当が支払われないことも少なくありません。また、夜勤や早朝勤務の割増賃金も支払われないことが多いようです。このような低賃金では、生活費をまかなうのが困難で、職員の生活は苦しくなります。
  3. ハラスメントやパワハラが横行: ブラック介護職場では、上司や先輩職員からのパワハラや、利用者や家族からのハラスメントが横行していることがあります。パワハラの内容としては、暴言や暴行、無視や嫌がらせなどがあります。また、利用者や家族からのハラスメントとしては、暴言や暴力、クレームなどがあります。このようなハラスメントやパワハラは、職員の精神的な負担を大きくし、離職の原因にもなります。
  4. 人員不足で業務が過酷: 介護業界全体で人手不足が深刻化しており、ブラック介護職場では特に人員不足が問題になっています。人手不足が原因で、職員一人あたりの業務量が多くなり、業務が過酷な状況が続いています。また、人手不足が原因で、休憩時間や休暇が取れないこともあります。このような状況は、職員の疲労蓄積やストレスを増加させ、離職率の高さや利用者へのサービス低下などの問題につながります。
  5. 利用者への虐待も起こっている: ブラック介護職場では、職員が利用者に対して暴言や暴行を加えたり、適切な介護を提供しなかったりして、虐待が発生しているケースがあります。このような虐待は、利用者の心身に大きな傷を与え、場合によっては死に至らしめることもあります。

上記の特徴は代表的なものですが、1つでも当てはまるようであれば、れっきとしたブラックな職場と言えるでしょう。

ブラックな介護職場を見分ける方法

転職や就職活動において、ブラックな介護職場を見分けることは、自分自身を守るために重要です。良い職場と悪い職場の見分け方のポイントを紹介します。

ブラックな職場を見分けるポイント

求人情報・面接

  • 求人情報の内容に不備がある: 給与や労働時間などの記載がない、曖昧な表現が多いなどは、要注意です。
  • 面接で長時間拘束される: 1時間以上面接に時間がかかるなど、常識的に考えられないほど長い面接は、労働環境が悪い可能性があります。
  • 面接官の態度が悪い: 横柄な態度で接してきたり、質問にまともに答えてくれない面接官は、要注意です。
  • 求人情報と面接内容が異なる: 面接で説明される労働条件が、求人情報と大きく異なる場合は、虚偽の情報を与えている可能性があります。
  • 雇用契約書の内容が曖昧: 雇用契約書に具体的な労働条件や休暇制度などが記載されていない場合は、後々トラブルになる可能性があります。

職場見学

  • 利用者さんやスタッフに笑顔がない: 施設全体に暗い雰囲気が漂っている、利用者さんやスタッフが笑顔で接していないなどは、労働環境が悪い可能性があります。
  • 施設内の清掃が行き届いていない: 共用部分や利用者さんの部屋が汚れている場合は、衛生管理が行き届いていない可能性があります。
  • 見学中に職員同士の会話が聞こえてくる: 利用者さんや見学者を気にしていないような会話が聞こえてくる場合は、職員間のコミュニケーションが悪い可能性があります。
  • 職員の服装や身だしなみが乱れている: 職員が制服を乱雑に着ていたり、髪や髭が整っていないなどは、職場の規律が緩んでいる可能性があります。
  • 見学中に質問に答えてくれない: 質問に対して誠意を持って答えてくれない、あるいは質問を避けようとするような態度が見られる場合は、情報公開に消極的な可能性があります。

  • 残業代が出ない、またはサービス残業が多い: 違法な長時間労働が行われている可能性があります。
  • 休日出勤や深夜勤務が多い: 慢性的な人手不足で、労働環境が悪い可能性があります。
  • 有給休暇が取得しにくい: 労働基準法で定められた有給休暇を取得できない可能性があります。
  • パワハラやセクハラが横行している: 職員間のコミュニケーションが悪い、管理体制がずさんでいる可能性があります。
  • 利用者さんへの暴力や虐待があったという噂がある: 倫理観のない経営陣や職員がいる可能性があります。

ブラックな介護職場からの脱却

もしあなたがブラック介護職場に苦しんでいるなら、一人で抱え込まずに行動することが大切です。

ブラックな介護職場からの離脱を8つのステップに分けて解説します。

1.状況を記録する

まずは、現在の状況を記録しておきましょう。記録内容は、以下のようなものです。

  • 具体的な出来事: 日付、時間、場所、状況、相手の発言内容などを具体的に記録しましょう。
  • 感じたこと: 嫌だったこと、辛かったこと、悲しかったことなどを正直に書き出しましょう。
  • 証拠: 暴言やパワハラを受けている場合は、録音データやスクリーンショットなどを保存しておきましょう。

記録することで、状況を客観的に把握し、証拠としても役立てることができます。

2.信頼できる人に相談する

一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。家族、友人、同僚、上司、介護労働相談窓口など、相談できる相手はたくさんいます。

相談することで、客観的な意見をもらうことができ、気持ちが楽になるだけでなく、解決策を見つける糸口にもなります。

一人で抱え込まず、周囲の人に助けを求めることが大切です。

3.証拠を収集する

暴言やパワハラを受けている場合は、録音データやスクリーンショットなどを保存しておきましょう。また、労働時間の記録や給与明細なども証拠となります。

証拠があれば、労働基準監督署や介護事業監督措置請求窓口などに相談し、法的な手段で解決を目指すこともできます。

4.労働基準監督署や介護事業監督措置請求窓口に相談する

違法な長時間労働、パワハラ、虐待などは、決して我慢する必要はありません。

労働基準監督署や介護事業監督措置請求窓口は、労働者を守るために設けられた公的な機関です。これらの窓口に相談することで、状況を調査してもらい、助言や指導を受けることができます。

また、場合によっては、事業主に対して命令を出すこともできます。

一人で悩まず、積極的に公的な機関の力を借りましょう。

5.転職活動の準備をする

心身の健康が回復したら、転職活動の準備を始めましょう。

転職活動では、以下の点に注意しましょう。

  • 求人情報や面接内容をよく確認する: ブラック介護職場の見分け方**を参照し、同じような職場に転職しないように注意しましょう。
  • 自分の希望条件を明確にする: 希望の勤務地、労働時間、給与、職種などを明確にしておきましょう。
  • 履歴書や職務経歴書を準備する: 自分の強みや経験をアピールできる内容にしましょう。
  • 面接対策をする: よくある面接質問への回答を準備しておきましょう。

転職エージェントを利用するのも有効な手段です。

6.退職する

転職先が決まったら、退職の準備を進めましょう。

退職は、事前に書面で申し出る必要があります。 詳しくは、労働契約書や就業規則を確認してください。

また、退職代や有給休暇の精算なども忘れずに行いましょう。

円満に退職できるよう、事前に準備を進めておくことが大切です。

7.心身のケアを行う

ブラック介護職場を離脱したら、心身のケアをしっかり行いましょう。

  • 休息を取る: 十分な睡眠と休息をとることで、心身を回復することができます。
  • 趣味や好きなことをする: 好きなことをすることで、ストレスを解消することができます。
  • カウンセリングを受ける: 必要であれば、カウンセリングを受けて、心のケアを行うことも大切です。

心身の健康を回復し、再出発に向けて準備を整えましょう。

8.再出発に向けて

心身が回復したら、再出発に向けて動き始めましょう。

  • 転職活動: 転職活動を再開し、自分に合った職場を見つけましょう。
  • 新しいスキルを身につける: 転職に有利な資格を取得したり、新しいスキルを身につけるのも良いでしょう。
  • ボランティア活動: 社会貢献活動を通して、新しい人脈を築いたり、自信を取り戻すこともできます。

焦らず、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。

まとめ

ブラックな介護職場を見分けることは、自分自身を守るために重要です。気づかない間にブラックな職場で長年働いていると言ったことも少なくはありません。もし、あなたがブラックな職場に居るのであれば、早めに転職を考えるのも良いでしょう。その際は、複数の施設を比較検討し、自身が働く環境をよく見極めることが大切です。

この記事を参考に、ブラック介護職場の特徴を知り、自分に合った職場を見つけてください。

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この記事を書いた人

コミュ障でネガティブなおひとりさま。                    

そんな私も介護業界でかれこれ10年以上。憂鬱な日々を送りながら、生きづらい世の中で奮闘中。

人間関係によるストレスからの休職、短期間で転職を繰り返した経験を基に、幸せになる方法を発信中。

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