介護職の出戻り転職はアリ?メリット・デメリットと成功の秘訣

ミンナ

別の施設へ転職して2年になるけど、
前の職場に戻りたいなと思って。
そんなこと可能なのでしょうか。

みんみか

介護業界での出戻り転職はよくある話しです。
メリット・デメリットを知った上で、後悔のないようにしましょう。

介護業界の人手不足が深刻化する中、経験豊富な介護職員のニーズが高まっています。その影響もあり、介護職の出戻り転職が注目されています。

介護職を辞めて後悔している方や、介護業界を離れた後に再び介護職に就きたい方も多いのではないでしょうか?

しかし、介護職の出戻り転職にはメリットとデメリットがあります。

この記事では介護職の出戻り転職について詳しく解説し、成功するための秘訣をご紹介します。

目次

介護職の出戻り転職メリット・デメリット

介護職の出戻り転職とは?

介護職の出戻り転職とは、一度介護職を退職した後、再び介護業界で働くことです。

介護業界では、高齢化社会の進展や介護サービスの需要増加により、人手不足が深刻化しています。そのため、経験豊富な介護職員のニーズが高まっているのです。

厚生労働省の調査によると、2020年の介護職員の平均離職率は27.4%となっており、多くの介護職員が転職を経験しています。そのうち、約10%が介護業界を離れた後に再び介護職に転職していることがわかっています。

出戻り転職のメリット

介護職の出戻り転職には、いくつかのメリットがあります。成功事例とあわせてご紹介します。

1. 即戦力として活躍できる

介護職は、利用者様の生活を支える重要な仕事です。そのため、経験豊富な介護職員は即戦力として活躍できます。

特に、以下の経験は評価されます。

  • 介護の基本的な知識・技術
  • 利用者様の状態や変化を的確に把握する能力
  • チームワークを重視したコミュニケーション能力
  • 介護に関する法令や制度の理解

これらの経験を活かすことで、スムーズに業務に貢献することができます。

成功事例:Aさんは、介護の仕事にやりがいを感じながらも、ワークライフバランスの課題から退職しました。その後、子育てが落ち着いたタイミングで介護業界に戻り、以前の経験を活かしてユニットリーダーとして活躍しています。

2. 前回の経験を活かせる

介護職の仕事内容は、施設や利用者様によって様々です。そのため、前回の経験を活かせる場面が多くあります。

例えば、以下の経験が活かせます。

  • 特定の介護疾患に関する知識・技術
  • 特定の利用者層への介護経験
  • マネジメント経験
  • 事務処理経験

これらの経験を活かすことで、より専門性の高い仕事に就いたり、昇進・昇格に繋げたりすることができます。

成功事例:Bさんは、介護老人保健施設で5年間勤務した後、介護事業所の立ち上げに携わりました。その後、再び介護老人保健施設に戻り、立ち上げで培ったマネジメント経験を活かして、主任介護福祉士として活躍しています。

3. 人間関係が築きやすい

介護職は、チームワークが重要な仕事です。そのため、前回の職場で築いた人間関係が役立つ場合があります。

特に、以下の関係があるとスムーズに仕事に馴染むことができます。

  • 同僚との信頼関係
  • 上司との良好な関係
  • 利用者様との信頼関係

これらの関係を活かすことで、周囲からの協力を得やすくなり、仕事が円滑に進みます。

成功事例:Cさんは、介護付き有料老人ホームで勤務した後、実家に戻って介護職員として働きました。その後、地元の介護付き有料老人ホームに再就職し、以前の職場で働いていた同僚と再会。チームリーダーとして同僚と協力しながら、利用者様への質の高いサービスを提供しています。

4. 給与や待遇がアップする可能性がある

介護業界では、経験やスキルに応じて給与や待遇がアップすることがあります。そのため、出戻り転職によって給与や待遇がアップする可能性があります。

給与や待遇がアップする可能性がある理由は以下の通りです。

  • 介護職員の需要が依然として高い
  • 経験やスキルが豊富な介護職員は希少価値が高い
  • 転職活動において有利な交渉ができる

ただし、必ずしも給与や待遇がアップするとは限らないことに注意が必要です。転職前に希望する給与や待遇を明確にし、求人情報と比較検討することが大切です。

成功事例:Dさんは、介護職員として5年間勤務した後、介護事業所の立ち上げに携わりました。その後、規模の大きい介護事業所に再就職し、経験とスキルを評価されて、以前よりも高額な給与で働いています。

出戻り転職のデメリット

出戻り転職にはメリットだけでなくデメリットもあります。

1. 前回の退職理由が問題視される可能性がある

面接では、必ず前回の退職理由を聞かれます。そのため、理由によっては、採用担当者に問題視される可能性があります。

特に、以下の理由は問題視されやすいです。

  • 人間関係の問題
  • 仕事内容に対する不満
  • ワークライフバランスの課題
  • 介護業界に対するネガティブな印象

これらの理由を正直に説明する場合は、具体的にどのような問題があったのか、どのように克服したのか、今後どのように仕事に取り組むのかを明確にすることが大切です。

2. ブランク期間が長すぎると不利になる

介護の仕事は、常に知識やスキルを最新の状態に保つことが重要です。そのため、ブランク期間が長すぎると、採用担当者に不利と判断される可能性があります。

特に、5年以上ブランクがある場合は、不利になりやすいと言われています。

ブランク期間が長い場合は、以下の対策が有効です。

  • 介護に関する研修を受講する
  • 資格を取得する
  • ボランティア活動に参加する
  • 介護業界の最新情報収集をしておく

これらの対策を講じることで、ブランク期間のハンディを克服することができます。

3.人間関係がうまくいかない可能性がある

介護職は、人間関係が重要な仕事です。そのため、以前職場でうまくいかなかった人間関係が原因で、出戻りの際にもトラブルになる可能性があります。

特に、以下のような人間関係で退職していた場合は、問題になる可能性があります。

  • 上司との対立
  • 同僚とのいじめやハラスメント
  • 利用者様とのトラブル

このような人間関係があった場合は面接で正直に説明することが大切です。また、同じような問題を起こさないようにコミュニケーションを丁寧にする協調性を意識するなどの対策が必要です。

4.給与や待遇が必ずしもアップするとは限らない

介護業界では、給与や待遇の低い施設も多くあります。そのため、出戻り転職によって給与や待遇がアップするとは限らないことに注意が必要です。

給与や待遇がアップするかどうかは、以下の要素によって決まります。

  • 介護職員の経験やスキル
  • 介護施設の規模や経営状況
  • 地域の介護職員の需給状況

これらの要素を考慮した上で、転職前に希望する給与や待遇を明確にし、求人情報と比較検討することが大切です。

出戻り転職を成功させるためのポイント

介護職の出戻り転職を成功させるためにはいくつかのポイントを押さえることが大切です。

具体的な対策と共に詳しく解説し、成功事例もご紹介します。

1. 前回の退職理由を明確にする

面接では必ず前回の退職理由を聞かれます。そのため、事前に理由を明確にしておき正直に説明できるように準備しておくことが大切です。

説明する際には、以下の点を意識しましょう。

  • 具体的なエピソードを交えて説明する
  • なぜその理由で退職しなければならなかったのかを明確にする
  • 退職後にどのようなことを学び、成長したのかを伝える
  • 今後どのように仕事に取り組むのかをアピールする

ネガティブな内容になってしまう場合は、前向きな言葉で言い換えることも大切です。

成功事例:Eさんは、介護の仕事にやりがいを感じながらも、ワークライフバランスの課題から退職しました。その後、子育てが落ち着いたタイミングで介護業界に戻り、面接では「前回は仕事と育児の両立が難しく、退職しましたが、子育てが落ち着いた今は介護の仕事に集中できる環境が整いました。」と正直に説明しました。

2. ブランク期間中にスキルアップしておく

ブランク期間が長すぎると、採用担当者に不利と判断される可能性があります。そのため、ブランク期間中にスキルアップしておくことが大切です。

具体的なスキルアップ方法としては、以下の通りです。

  • 介護に関する研修を受講する
  • 介護職員向けの資格を取得する
  • 介護業界の最新情報収集をしておく
  • ボランティア活動に参加する
  • 介護に関する書籍や雑誌を読む

また、SNSで介護業界の専門家と交流したり、介護に関するオンライン講座を受講したりするのも有効です。

成功事例:Fさんは、介護職員として5年間勤務した後、介護事業所の立ち上げに携わりました。その後、再び介護職員として働きたいと考え、ブランク期間中に介護職員向けの資格を取得し、介護に関する研修を受講しました。面接では「ブランク期間中にスキルアップを図り、介護の最新知識を習得しました。」とアピールし、採用されました。

3.職場の人間関係を再確認しておく

出戻りの場合、以前働いていた時に居た職員もいれば、新たに入職した職員もおり、職場の人間関係が変わっている可能性が高いです。

以前、人間関係が問題となって退職していた場合は、面接や再就職後に注意すべき点があります。

  • 前回の職場の人間関係について整理しておく
  • 面接で正直に説明できるように準備しておく
  • 再就職時にはコミュニケーションを丁寧にする

人間関係でのマイナスなイメージを持たれないよう、面接時には協調性をアピールするなどの対策が必要です。

成功事例:Gさんは、特養の介護職員として働いていましたが、上司との人間関係でトラブルとなり、有料老人ホームへ転職しました。3年後、再び特養の介護職員として働きたいと考え、面接では正直に前回の経緯を説明し「当時は自分の至らない点もあり、ご迷惑をおかけしました。有料老人ホームでは、職員や利用者様と上手くコミュニケーションを図ることを心掛け、トラブルなく仕事に勤めていました。」とアピールし、採用されました。

まとめ

介護職の出戻り転職は、メリットとデメリットがあります。メリット・デメリットを理解した上で、慎重に検討することが大切です。

介護職の出戻り転職を成功させるためには、上記のポイントを意識して、転職活動を行うようにしましょう。

介護業界は、人手不足が深刻化しており、経験豊富な介護職員のニーズが高まっています。

以前働いていた職場に戻りたいと考えている方や介護業界を離れた後に再び介護職に就きたい方は、ぜひ今回の記事を参考にして、介護職の出戻り転職を検討してみてください。

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この記事を書いた人

コミュ障でネガティブなおひとりさま。                    

そんな私も介護業界でかれこれ10年以上。憂鬱な日々を送りながら、生きづらい世の中で奮闘中。

人間関係によるストレスからの休職、短期間で転職を繰り返した経験を基に、幸せになる方法を発信中。

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