介護職が仕事で失敗した時、どうすればいい?乗り越えるための5つのステップと心のケア

ミンナ

仕事で失敗をしてしまって、かなり落ち込んでいます。また失敗したらどうしようと考えてしまいます。

みんみか

どんなに気をつけていても、どれほどベテランでも失敗はつきものです。失敗をしてしまったときに、どのように立ち直り、仕事と向き合うかが大切です。

介護の仕事は、人との関わりが深く、日々変化する状況に対応することが求められます。そのため、どんなに経験を積んだ人でも、失敗してしまうことはあります。

今回は、介護の仕事で失敗してしまったときに、どのように立ち直り、心のケアを行えば良いのかについて、具体的なステップと心の状態の変化について解説していきます。

目次

介護の仕事で起こりうる失敗とは

介護の仕事で起きる失敗は、様々な要因が絡み合って起こり得ます。利用者様の状態や、職員の経験、施設の体制など、多岐にわたる要素が影響します。ここでは、一般的な失敗例をいくつかご紹介します。

介護の仕事で起こりうる失敗例

利用者様に関する失敗

  • 転倒事故: 体位変換や移動の際のサポート不足、環境の整備不足などが原因で転倒事故が起こることがあります。
  • 褥瘡(床ずれ)の発生: 清潔保持や体位変換の不徹底により、褥瘡が発生してしまうことがあります。
  • 誤嚥による窒息: 食事介助時の姿勢や速度、食事の形態などが適切でなかった場合に、誤嚥による窒息が起こる可能性があります。
  • 徘徊による事故: 徘徊しやすい利用者様への見守り不足や、施設の環境が安全でないことが原因で、徘徊による事故が起こることがあります。
  • 暴言・暴力: 認知症などにより、利用者様から暴言や暴力を受けることがあります。適切な対応ができずに、事態を悪化させてしまうこともあります。

業務に関する失敗

  • 薬の誤投与: 薬の確認不足や、似たような薬剤の混同などにより、誤投与が発生することがあります。
  • 記録の漏れや誤り: 記録の漏れや誤りは、医療ミスにつながる可能性があり、非常に危険です。
  • 申し送りミス: 申し送りが不十分なために、利用者様の状態の変化に気づかず、適切な対応が遅れてしまうことがあります。
  • 緊急時の対応ミス: 心肺停止などの緊急事態が発生した場合、適切な対応ができずに、利用者様の命に関わる事態になることがあります。

人間関係に関する失敗

  • 利用者様とのコミュニケーション不足: 利用者様の気持ちを理解できず、適切なコミュニケーションが取れないことがあります。
  • 同僚との連携不足: チームワークがうまくいかず、業務に支障をきたすことがあります。
  • 上司との関係性: 上司との関係性がうまくいかず、仕事にやりがいを感じられなくなることがあります。

仕事での失敗を乗り越える5つのステップ

介護の現場では、日々様々なことが起こります。利用者様とのコミュニケーション、身体介護、生活支援など、多岐にわたる業務の中で、誰しもが一度は失敗してしまう経験をするでしょう。しかし、失敗を恐れるあまりに、仕事が楽しめなくなってしまうのは本末転倒です。

仕事上で失敗をしてしまったときに、どのように乗り越えるべきか、分かりやすく5つのステップで解説します。

ステップ1:失敗の原因を探る:なぜ失敗してしまったのか?

失敗の原因を探ることは、同じ失敗を繰り返さないために非常に重要です。まずは、客観的に自分の行動を振り返りましょう。

  • 具体的な状況を思い出す: いつ、どこで、誰に対して、どのような行動をとったのかを具体的に思い出すことで、問題点を明確にすることができます。
  • 自分の行動を分析する: なぜそのように行動してしまったのか、自分の性格や過去の経験との関連性などを考えてみましょう。
  • 周囲の意見を聞く: 同僚や上司に、自分の行動について意見を求めることも有効です。客観的な視点からアドバイスをもらえるかもしれません。

失敗の原因が分かれば、次にどうすれば良いのかが明確になります。

例えば、「利用者様の気持ちを考えずに話をしてしまい、傷つけてしまった」という失敗であれば、「相手の気持ちを尊重し、言葉を選ぶ」という改善点が見えてきます。

ステップ2:ネガティブな感情とどう向き合うか

失敗した直後は、自己否定的な感情に襲われるかもしれません。「自分はなんてダメな人間なんだ」「もう辞めたい」といった気持ちになるのは、決して悪いことではありません。大切なのは、その感情を無理に抑え込まず、受け入れることです。

  • 感情を認めよう: 「失敗した」「役に立たない」といったネガティブな感情を認め、自分自身を責めないことが大切です。
  • 感情を表現しよう: 日記に書いたり、信頼できる人に話したりすることで、心のモヤモヤを解消しましょう。
  • リフレッシュしよう: 好きな音楽を聴いたり、散歩に出かけたり、自分にとって心地よい時間を取り入れることで、心身をリラックスさせましょう。

ステップ3:周囲の人とのコミュニケーション

一人で抱え込まず、周囲の人とコミュニケーションをとることも大切です。

  • 同僚に相談する: 同じような経験をしたことがある同僚に相談することで、アドバイスをもらえたり、共感を得られたりするかもしれません。
  • 上司に相談する: 上司に相談することで、客観的な意見をもらえたり、仕事の見直しをしてもらえるかもしれません。
  • 先輩に相談する: 経験豊富な先輩に相談することで、具体的な解決策を教えてもらえるかもしれません。

介護の仕事は、チームで行うことがほとんどです。周囲の人との協力が不可欠です。失敗したときには、周囲の人を頼り、チームとして問題解決に取り組むことが重要です。

ステップ4:今後のために:失敗から学ぶこと

失敗は、成長するための貴重な機会です。失敗から何を学び、今後の仕事に活かしていくかが大切です。

  • 改善点を明確にする: 今回の失敗から、何が悪かったのかを具体的に洗い出し、改善点を見つけましょう。
  • 行動計画を立てる: 改善するために、どのような行動をとれば良いのかを具体的に計画しましょう。
  • 小さな目標を設定する: 大きな目標を立ててしまうと、挫折してしまう可能性があります。小さな目標を立て、達成感を得ながら、少しずつ成長していくことが大切です。

失敗を恐れて、新しいことに挑戦できなくなるのは、とてももったいないことです。失敗は、私たちが成長するためのステップなのです。

5. 自己肯定感を高める

失敗体験は、自己肯定感を下げてしまうことがあります。しかし、自己肯定感を高めることで、心の安定を図り、今後の仕事に活かすことができます。

  • 自分の良いところを見つける: 自分の長所や得意なことを見つめ直し、自己肯定感を高めましょう。
  • 目標達成感を味わう: 目標を達成したときには、必ず自分を褒めましょう。
  • 感謝の気持ちを忘れない: 周りの人々への感謝の気持ちを忘れずに、ポジティブな思考を心がけましょう。

番外編.ストレスマネジメント

介護の仕事は、ストレスが溜まりやすい仕事の一つです。ストレスを放置しておくと、心身に悪影響を及ぼし、ひいては仕事のパフォーマンス低下や離職に繋がる可能性もあります。

  • ストレスの原因を特定する: どのようなことがストレスになっているのかを特定しましょう。
  • ストレス解消法を見つける: 自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践しましょう。ウォーキング、読書、旅行など。
  • 規則正しい生活を送る: 十分な睡眠をとり、健康的な食事を心がけることで、心身の調子を整えます。
  • 周囲や専門家に頼る: 同僚や上司、家族に相談したり、心理カウンセラーなどに相談することも検討しましょう。

まとめ:心の声に耳を傾け、あなたらしく成長しよう

介護の仕事は、人の心に寄り添う素晴らしい仕事です。しかし、その一方で、大きな責任とストレスを伴う仕事でもあります。失敗してしまったときには、自分を責めるのではなく、その経験を成長の糧にしていきましょう。

大切なのは、自分自身を大切にし、周囲の人とのつながりを大切にすることです。そして、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦していく勇気を持つことです。

今回紹介した5つのステップを参考に、あなたも介護の仕事で起こった失敗を乗り越え、より良い自分へと成長していきましょう。

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この記事を書いた人

コミュ障でネガティブなおひとりさま。                    

そんな私も介護業界でかれこれ10年以上。憂鬱な日々を送りながら、生きづらい世の中で奮闘中。

人間関係によるストレスからの休職、短期間で転職を繰り返した経験を基に、幸せになる方法を発信中。

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