夜間専従に興味があるのですが、実際どうなのでしょうか。
夜間専従にはメリット・デメリットが存在します。
自分に合っているかをよく考えてみましょう。
介護の仕事は、人々の生活を支えるやりがいのある仕事ですが、他業種と比べても給与が低いと言われています。
そんな中、夜勤専従という働き方が注目されています。夜勤専従は、日勤と比べて収入が高いというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
今回は、介護夜勤専従の仕事内容、収入、メリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。
介護職の夜勤専従とは?仕事内容と特徴
介護夜勤専従とは、介護施設や病院などで夜間に利用者の方々の身の回りのお世話をする仕事です。日勤と比べて勤務時間が夜間に集中し、夜勤手当がつくのが特徴です。
夜勤専従の主な仕事内容
夜勤専従の仕事内容は、施設や利用者さんの状態によって異なりますが、一般的には以下のような業務を行います。
- 見回り: 利用者さんの様子を定期的に見回り、異常がないかを確認します。
- 排泄介助: おむつ交換やトイレへの誘導など、排泄に関する介助を行います。
- 食事介助: 夜食や起床後の食事の介助を行います。
- 服薬介助: 夜間服薬が必要な利用者さんには、薬の服用を介助します。
- 記録作成: 1日の出来事や利用者さんの様子を記録します。
- 急変時の対応: 利用者さんの容態が急変した場合には、適切な処置を行い、医師や他の職員に連絡します。
- 夕方: 日勤の職員から引き継ぎを受け、夕食の介助や口腔ケアを行います。
- 夜: 定期的に見回りを行い、体位交換や排泄介助を行います。
- 深夜: 仮眠を取りますが、緊急時にはすぐに対応できるように体制を整えます。
- 明け方: 利用者さんを起床させ、朝食の介助を行います。
- 朝: 日勤の職員に引き継ぎを行い、勤務終了となります。
夜間専従の収入はどのくらい?
夜勤専従の収入は、勤務時間、勤務日数、勤務先、経験年数などによって大きく異なります。一般的に、夜勤手当や深夜割増賃金が加算されるため、日勤よりも高収入が期待できます。
- 基本給: 介護福祉士などの資格を持っているか、経験年数によって基本給は異なります。
- 夜勤手当: 1回の夜勤につき、数千円から数万円の手当が支給されます。
- 深夜割増賃金: 深夜帯に勤務する場合、時給が割増されるため、収入アップにつながります。
月収の目安は、夜勤の回数や勤務時間によって大きく変わりますが、日勤と比較して1.5倍から2倍程度の収入を得られるケースもあります。月収30万円以上稼ぐ人も少なくありません。
夜間専従のメリット・デメリットとは
夜勤専従として働く上で、いくつかのメリット・デメリットが存在します。以下を参考にして、自分にあった働き方なのかを検討してみましょう。
夜間専従のメリット
夜間専従として働く上で一番の魅力は収入ですが、それ以外でもいくつかのメリットがあります。
- 高収入: 夜勤手当がつくため、日勤に比べて高収入が期待できます。
- 日中が自由: 日中は自由な時間が多く、自分の時間を有効活用できます。
- 安定した収入: 夜勤専従の求人は比較的多く、安定した収入を得やすいです。
- 日勤帯の業務がない: レクリエーションなど、日勤帯に行う業務が少ないため、苦手な方は楽に感じる場合があります。
夜間専従のデメリット
メリットがある一方で、デメリットが存在することも知っておきましょう。
- 体力的な負担: 長時間の夜勤は体力的に負担が大きい場合があります。
- 生活リズムの乱れ: 夜勤中心の生活を送りながら、日中も活動することで、生活リズムが乱れやすくなります。
- 孤独感: 夜間は利用者さん以外の人と接する機会が少なく、孤独感を感じる場合があります。
- 緊急事態への対応: 緊急事態が発生した場合、一人で対応しなければいけないこともあります。
向いている人 | 向いていない人 |
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○高収入を求めている ○プライベートの時間を大切にしたい ○体力に自信がある ○夜型の人 | ×規則正しい生活を送りたい ×体調を崩しやすい ×人との交流をたくさんしたい ×孤独感が強い人 |
自分に合っているかどうかは、実際に働いてみないと分からない部分も大きいですが、上記を参考に、ご自身の性格やライフスタイルと照らし合わせて考えてみてください。
まとめ
介護夜勤専従は、高収入が期待できる一方で、体力的な負担や生活リズムの乱れといったデメリットも伴います。夜勤専従を始める前に、メリットとデメリットをしっかりと理解し、ご自身の状況に合わせて慎重に判断することが大切です。
もし、夜勤専従に興味がある方は、実際に働いている人に話を聞いたり、施設見学に行ったりして、自分に合っているかどうかを確かめてみましょう。